映像と演舞で見送る 飛鳥Ⅱ 30日旅立つ

 30日夜、稚内港から小樽に向け出港した豪華客船「飛鳥Ⅱ」の見送りで、育英館大学の佐藤結花助教を中心に学生たちも協力し制作したプロジェクションマッピングと南中ソーラン連がコラボした演舞と演出が乗船客に感動を与えていた。
 5年ぶりに稚内港へと寄港したクルーズ船が停泊していた末広埠頭には30日夜、豪華客船を一眼見ようと多くの市民が訪れ、デッキの乗船客らは午後8時半からの出港アトラクションを見るために集まっていた。
 育英館と南中ソーラン連がコラボしたソーラン演舞では、メンバーの迫力ある演舞に加え、佐藤助教が構成から半年間かけ、荒波を表現したアニメーションや冬の海など厳冬期の稚内や市内の観光名所など収めた横24・8㍍、縦10・9㍍の映像が地面に向けて投影され、異色ともいえるコラボ演出に乗船客からは歓声が上がっていた。
 佐藤助教としては稚内で初めてのプロジェクションマッピングの活動を終え「投影のテストなど準備がとても大変でしたが、本番でうまく行き乗船した人たちに楽しんでもらえました。市民の皆さんにも見て頂けると機会があれば発表したい」とプロジェクトの成功を喜んでいた。
 9月には、学生たちとみどりスポーツパークのカーリング場を使ったプロジェクションマッピングの授業を行う予定にある。