御霊937柱の冥福祈る 海難者慰霊祭 会場を文化センターにし

 稚内海難者慰霊祭が2日、文化センターで執り行われ、参列した関係者60人余りが937柱の御霊に敬けんな祈りを捧げた。
 強風や降雨予想だったため会場を稚内霊園から文化センターに変更して執り行われ、実行委員長の奈良宗谷漁協組合長が「稚内の発展は先人たちの昼夜を問わず沿岸、北洋と北の厳しい海を職場としながら活躍された人々との汗と努力の結晶であります。痛ましい犠牲者を一人も出さぬよう海難事故防止の一層の努力を尽くすことを誓います」と祭文を読み上げ、工藤市長が「悲しい海難を再び繰り返さぬよう最善の努力を続けます」、岡田稚内漁協組合長が「水産の街を守るため英知を結集し幾多の困難が待ち受けていようとも打開していくことが、あなた方への最大の供養です」と追悼の言葉を述べた。
 稚内仏教会の僧侶が敬白文を読み上げ読経する中、参列者は次々と焼香し御霊の冥福を祈っていた。