大学生 コンブ干しなど体験 観光活性化協主催 誘客、移・定住叩き台に

 稚内の産業を学ぶため来市した道外の大学生が31日から市内7つの事業所などで就労体験している。コンブ干しを体験した学生は「貴重な体験です」と奮闘している。
 わっかない観光活性促進協議会が近年、深刻な課題となっている人手不足の解消に加え関係・交流人口の増加将来的な移住・定住の促進に繋げることが狙いに、よそ者視点で人手不足の解決、観光誘客などに繋げる事を目指す早稲田大学、名古屋外国語大学、神奈川大学、立教大学の学生11人が参加している。
 就労体験先の稚内漁協(コンブ干し)、中央水産、うろこ市、稚内樺岡フォーム、御菓子司小鹿、みどりスポーツクラブ、わっかないホテル・TRUNK WAKKANAIの7事業所で6日まで就業体験(3、4日はみなと南極まつり運営に協力)する。
 コンブ干し体験には早稲田大学4年生の西翔太郎さん(22)と立教大学3年生の千葉裕斗さん(22)が朝、干場にコンブを並べ、午後2時過ぎから天日干し終えたコンブを取り込んだ。
 埼玉県出身の千葉さんは「コンブに表と裏があることを初めて知り、貴重な体験をさせてもらった」と、神奈川県出身の西さんは「一次産業に興味があり稚内の海の仕事を体験させて頂き勉強になりました」と体験した感想を述べていた。
 二人の作業に、稚内漁協の岡田組合長は「地元の産業を知ってもらうことで、地域の事を知ってもらい稚内に興味を持ってほしい」と話していた。
 このプログラムの最終目標は観光消費者額の増加、将来の移住・定住の促進だが、事務局の稚内市(観光交流課)は「学生ら若い人が稚内に来てもらうことで関係人口を増やしていければ」と期待を寄せている。