全道大会向け貯蔵庫見学 稚高科学部 今年のテーマも勇知いも

 稚高科学部8人が30日午後、声問にある自然冷熱利用貯蔵庫を見学し、冷気を利用し勇知いもの低温貯蔵を行っている山本建設の菊池巧会長から勇知いもの歴史や事業内容などの説明を受けた。
 昨秋、科学部の全道大会で勇知いもを原料にバイオエタノールを作る実験経過を発表し最優秀賞に次ぐ2番目のポスター賞を受賞した稚高科学部だが、今年10月開かれる全道大会では再び勇知いもを研究材料に効率的にバイオエタノールを作る仕組みを論文にし発表するため、貯蔵庫を視察に訪れた。
 勇知いもを冬から春先まで室温0度前後の貯蔵庫での5ヶ月ほど保管・熟成させることで通常5度前後のイモの糖度が10度以上の果物並みに甘くなることやジャガイモ作りは稚内の気候に適していることなどの話を菊池会長から聞いた。
 科学部は今年、1年生9人が入部し昨年より倍以上に増えた。全道大会に向けて、部長の2年生、玉澤昇君は「部員一丸となって良い結果となるよう頑張りたい」と話し、菊池会長は「良い報告を待っています。頑張って下さい」とエールを送っていた。