道央・霞ヶ関で53件要望 会議所と商工会連合会 昨今になく感触良く

 稚内商工会議所の中田会頭、宗谷管内商工会連合会の中村会長らは23日札幌、24、25日霞ヶ関の財務省、国交省道路局など訪れ、宗谷の発展に必要な項目を要望した。
 20案件(うち新規1)の要望を携え道開発局の坂場局長らと対面した中田会頭は「ホタテと牛乳の輸送時間短縮や観光振興など宗谷の発展と競争力強化には旭川~稚内間の高規格道路ネットワーク構築が喫緊の課題であり、国道238号の〝声問自転車通行帯整備事業〟の促進、冬季間の稚内空港の就航率向上に横風滑走路新設のお力添えをお願いしたい」と述べた。
 坂場局長は「今回ほど北海道への期待が大きいのは北海道総合開発計画の閣議決定に当たって初めてのことであり、このように民間の経済団体が要望活動を行うことは重要で意義深い」と話した。
 中央要望では山本道路局長に対し中田会頭が、元日の能登半島地震で道路の脆弱性が明らかになり宗谷も大災害があると〝陸の孤島〟と化し高規格道江尾の早期整備を要望し、中場副会頭も2024年問題もあり、運転手の休息時間確保と冬期間の安全対策の観点からも早期整備を懇請した。
 山本局長は「食を全国に運ぶためにもインフラ整備は不可欠であり必要な予算確保に努めたい」とした。
 財務省では瀬戸政務官に対し▽国土強靭化実施中期計画の早期策定と予算確保▽稚内港鴛泊港の整備▽勇知、幌延地区の農地防災事業促進と予算確保を要望した。