メグマ沼にもホタル 嶋崎さんら調査し確認

 稚内、豊富をフィールドに自然ガイドとして活動する嶋崎暁啓さんが、メグマ沼に生息するホタル調査を行った。1時間ほどの散策で10匹ほどが確認され「沼周辺は未だ貴重な自然が残っている」と話していた。
 メグマ沼には昔からヘイケボタルが生息し5年ほど前からホタルが光り出す7月20日前後に調査している嶋崎さんは数日前の夜、友人ら4人で調査。午後8時から稚内空港側の木道からメグマ沼までの往復2㌔のコースを歩き、沼近くの茂みや木道付近でホタルの明かりを確認した。
 懐中電灯を極力使わず木道を15分ほど沼方面に進んだ所で1匹発見。その後、水辺近くで5匹前後がいるのを確認した。
 調査に同行した参加者は「昔は色々な所で見れたと聞いていますが、稚内でも貴重な自然が残っているのが嬉しいです。沼で更に増えてほしい」と感激していた。
 今年の調査を終えた嶋崎さんは「天然のヘイケボタルが生息しているというのは豊かな自然の証。メグマ沼湿原は近年、乾燥化によって笹が増えてしまっており、木道が痛んで通行止め区間があるなど残念な面もありますが、今でも稚内を代表する自然の名所であることは変わらず季節ごとに変化を楽しめる魅力的な場所でもあり地域の方や観光客にも気軽に散策を楽しんでもらえたらいいですね」と魅力を語っていた。