時の話題 「パリ五輪開幕」

 コロナ禍中、物議を醸した東京オリンピック(五輪)から3年。パリ五輪が明26日開幕する。パリでの五輪は1900年、24年に続いて3回目。前回からは実に100年ぶりとなる。冬季も3回開催している。
 32競技で329種目が予定されており、新競技は頭で回転(ヘッドスピン)、腕一本で身体を空中で支えるなどアクロバティックな技を駆使するブレイキンだ。日本人選手はシゲキックスらメダル有力候補おり楽しみだ。
 ほかは従来の五輪競技を踏襲するが、フランスの海外領土であるポリネシア最大の島タヒチでサーフィン競技が開催されるのが変わったところか。
 いずれにしても世界各国から集まる数万人のアスリートが頂点めざし鎬を削る光景に我々観客は引き込まれるであろう。
 日本はお家芸の柔道体操ばかりでなくバレー、バスケ、サッカーなど球技のほか、競泳も有望選手がおり卓球、スケートボード、レスリング、スポーツクライミングなどメダル圏内の選手がいる。
 五輪は種目が多過ぎて見る方の散漫化は致し方ないところだが、競技が進むにつれ有力選手が上位に残っているなら注目度が増し、優勝したりメダルを取ったりしたなら応援もピークに達する。
 稚内からもパラ五輪に藤田征樹さん(39)が自転車で出場する。これまで4度の出場で銀3・銅2つのメダルを獲得しており残る金めざし頑張ってほしいものだ。
 五輪・パラとも人間の可能性を追い求めるものだが参加することに意義があるという精神も忘れないことだ。