時の話題 「強運の持ち主」
予想なんてだいたい外れる。現に筆者が予想した大相撲名古屋場所は大の里が初日から連敗し、背水の陣で臨んだ筈の照ノ富士が3連勝、それと10勝すれば大関に返り咲く霧島の予想も16日までの戦績を見ると外れる公算が高い。当るも当らぬも八卦なのだから的中するのはある意味、神懸り的な部類に入るので仮に外れても「あァ外れたか」ぐらいの感慨しかない。
しかし、それが世界の未来を左右する米国大統領とあらばいい加減な予想など出来ず、日本のテレビのコメンテーターとして発言する大学教授と言えど慎重な言い回しに終始する。
ライフルで集会演説中に狙撃されたトランプ氏だが、1発が右耳を貫通したものの、大事に至らなかった。あと1㌢ズレていたなら頭に当たっていたものと思われ、仮にそうなったとしたら大統領選は大変なことになったであろう。
過去にリンカーン、ケネディ氏が凶弾に倒れレーガン氏も狙われた米国大統領という地位はとてつもない職とはいえ、その後の政治にさほど大きな影響を与えなかったが、〝もしトラ〟ならぬ、もしトランプ氏が暗殺されていたとしたら収拾がつかない大混乱に陥ったのに違いない。
11月の大統領選の勝敗はほぼ決まった。浅慮な筆者の予想とはいえ神が味方しているトランプ氏であれば妨げるものがないというのが一般的な見方か。
それにしてもトランプ氏は強運の持ち主である。不動産王とはいえテレビ司会者から大統領になり空白期があるのに再選されようとしている。