クマ出没情報に苦言 市議会総経委 鳥獣被害対策で質疑

 18日、市正庁で市議会総務経済常任委員会が開かれ、エゾシカ、アライグマ、ヒグマの鳥獣被害対策で午前中質疑の大半を費した。
 新田農政課長が捕獲など粗々説明したのち千葉議員(志政会)が道のエゾシカ緊急対策期間に呼応し実施していることは―と質問。これに対し新田課長は「別段変わりなく実施しているが、メスジカを集中的に捕獲しようと努めている」とし、今後の対応について「冬に裏山での捕獲を実施する」と答えた。
 「市街地での出没が頻繁しているが」との質問には協議体で検討しているとし、「ハンターへの行政としての対処必要では」との問い掛けでは今年4月1日現在で76人おり平均年齢が54歳であることを報告した。若い世代の狩猟への興味誘発を経ての要請に関しては北浜建設産業部長が「全国的に人手不足にはあるが(ハンターを増やすこと)に協力いただきシカ捕獲を進めて行きたい」と答えた。
 千葉議員はアライグマ捕獲についても質し新井課長は「出没連絡ある度に箱わなを設置しているが、市街地では夜行性のキツネが捕えられた場合、騒音のような泣き声を出するので近所迷惑にならないよう対処している」と答えた。
 ハンターに関しては中村議員(市民クラブ)の駆除後の処理や報酬についの質問があった。
 クマの市街地出没には川崎議員(市民クラブ)の「目撃から出没情報発信までタイムロスあるが」との質問に新井課長は「出没情報があった現場に行き確認するまでロスが出る」としたが、川崎議員は「目撃後すぐに近くの学校や公共施設にメールなどし注意喚起しては」と畳み掛けると新井課長は「現場に行き状況を確認することが必要」と堂々巡りに終わった。最後に川崎議員は「命に関わることなので迅速性が大事」と述べた。
 岡本議員の「ネット上にクマ2頭徘徊している光景があったが」との質問には「合成写真だった」と新田課長は答えた。更に「自衛隊分とん地内で確認されたとの情報あるも防衛上の機密はあるだろうが、どうにかできないものか」などと自らが北地区に住むだけに市などの適切な対応を求めた。
 「クマが住宅街に出没するのは風車建設によって山を追われたからでは」との平尾議員(志政会)の質問には田中企画総務部長が「建設業者は環境アセスメントを行っており因果関係は全国的にもはっきりしていない」と答えていた。
 このあとJR抜海駅について今年度で市の補助を打ち切るとの説明から質疑あるも午後に先延ばしされることなく一瀉千里で質疑は終えた。