きのう相次いで救助要請 利尻山 中国とベルギーの登山者

 17日、利尻富士で外国人登山客の救助要請が2件あった。4月以降、救助要請は5件発生していることから稚内署は、事前準備などした上で登山に臨むよう呼び掛けている。
 正午すぎ、中国の20代男子大学生が9号目付近で滑落し「動けなくなった」と110番通報。道警ヘリが出動し、午後2時19分に救助した。ケガはなかったものの、男性には脱水などの症状が見られた。
 2件目は午後2時半頃、8合目で作業していた利尻富士町役場の職員が、ベルギーの50代女性が転倒したのを目撃し鴛泊駐在所に通報した。こちらも道警ヘリが出動し、午後2時51分に救助された。
 女性は右足首脛骨と腓骨を骨折しており、国保病院に搬送された。
 阿部副署長は「携帯電話の所持や入山届けは必ず提出し、無理せず登山を楽しんでもらいたい」と話していた。