時の話題 「クマへの対処」

 稚内市の7月広報紙に「ヒグマ出没注意」のA4判の折込があった。6月以降、稚内市内でクマの目撃が増加傾向にあるので山菜採りやキャンプ、墓参りなどの際は十分注意して下さいと喚起する。
 音の鳴るものや撃退スプレーを持ち複数人で行動することと(稚内霊苑の墓参りで)お供え物がクマを誘引する可能性があるとして必ず持ち帰るよう奨励している。
 クマ出没を減らす対策として▽ごみ捨てのルールを順守▽生ごみを放置しない▽草刈りを行う▽走って逃げず遭遇した場合、背中を向けず後ずさりし離れる▽クマが身近に迫った場合の防御法として首の後ろに両手を回し首・顔・腹部を守る―ことなど奨め、稚内市の防災メールや公式ラインに登録し、いち早く情報を入手するよう呼びかけている。
 5、6月の春先にあれだけあった出没情報(23件)もドングリの実など山の幸が増えたのだろう。めっきり出没情報が減っている。しかし直ぐ傍に山野があるのだから油断してはいけない。
 住宅街にあっても笹やぶが近くにあるなど居を構えている市民は市に草刈りを依頼すべきである。私有地であっても差し支えなければ見通しが効くくらいの除草も必要だ。
 地球温暖化などによって自然が従前のありようから変化しようとしている中にあって居所を追われたかのように人里に出没するクマ。元々臆病な動物なのだが古里を追われては人里に近付くのは自明であろうが、近寄らないよう対策を打ち、然るべき時の銃殺・捕獲も頭に入れ対処するのが宜しかろう。

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