認知症への共感の大切さ説く 勤医協医院30周年 押切医師講演会

 道北勤医協宗谷医院・宗谷友の会主催の医療懇談会が6日、市立図書館で開かれ、市民や医療関係者らが認知症の人との向き合い方など考えた。
 勤医協が来年、30周年を迎えることから記念事業の一環として開かれたもので、2年前島根大学医学部在学中に宗谷医院で実習を行い、今回は北海道勤医協中央病院初期研修医として宗谷医院で研修した押切謙一さんを講師に招き講演会を開いた。
 押切先生は「認知症の人との接し方」と題し講話した中、学生当時、東川町にいた認知症の祖母と話をした際認知機能には波があると感じたことから本人には思った以上に記憶などがあるとし、認知症の人と関わる場合には「出来ないことではなく出来ることに対して共感して一緒に喜んであげることが大切。家族だけで出来ることには限界があるので抱え込まずに地域で見守る体制を作ることが肝要」などと話していた。