週末雑感
昨日の北門神社例大祭は25度を超える夏日を観測し、露店街は大賑わいし御輿渡御は北回りで行われ最高潮を迎えた。昨年同様、天候に恵まれたのはコロナ禍で規模を縮小された憂うつをかき消そうとする神さまの御加護なのであろう。
「小暑」のきょうの天気は雨混じりのグズつき加減の予報だが、子ども達や家族連れは露店街に繰り出すことだろう。夏越の大祓式を終え後半一年の始まりとしては上々だが、人が期待するほど社会の流れは全世界、国内とも波乱含みで稚内もしかり。議員同士の反目に他の議員が肩入れする現状に「質が落ちたことよ」と嘆いても詮ないものの、この先が思いやられる。市当局の上程がすんなり通る現状に、市長はじめ理事者側が緻密に予算計画を組まねば仮に間違いがあったとしてもすんなり可決しそうである。それほど議員の不勉強が目にあまる。
長く稚内機船漁協をけん引してきた風無成一氏が代表理事組合長を降りた。温厚な人柄なのだが経営者としての才覚は目を見張るものがあり、この数年、稚内と業界の要職を離れているので今回の勇退劇は突然の事でないにしても後進への懸念は拭えまい。
筆者は天命論が持論で首長でも業界でも会社でも成るべき人がトップに就き繁栄させるものと信じている。道内の水産都市が窮状に陥る中、往時と比べれば見る影もない稚内の底曳き業界をギリギリのところで持ち堪えてきたのは風無氏の功績が大きい。
理性と度胸を兼ね備えた傑出した人物も年(81歳)には敵わないでは淋しい。