北海道農業に熱いエール 法人会公益団体移行10周年 プチ飢餓国への警鐘も

 大泉洋らTEAM NACSのリーダー森崎博之さんを講師に迎えた講演会が29日午後、サフィールホテルで開かれ、「北海道の子ども達が農家になりたいと夢を持つ未来を作るようにしなければ」と〝北海道愛〟を主張し行動する森崎さんらしく締めた。
 稚内地方法人会の公益団体移行10周年を記念した講演会には用意した席がほぼ埋まる300人ほど訪れ、高校生ら若い人や幼い子ども連れた家族連れが少なくなく「あぐり王国北海道NEXT」など数多くのテレビに出演している森崎さんの老若男女問わない人気のほどを窺わせた。
 藤田隆明法人会長の挨拶に続き登壇した森崎さんは冒頭「北海道をえこひいきする講演は年間30回ほど行っており、﹃あぐり王国北海道﹄を始め15年たちました。この間、農家の人達と共に北海道農業を紹介し、大泉らほかのメンバーが全国区タレント(俳優)になる一方、北海道のローカル農業タレントとして私は存在する」としリーダー論に関しては「まとめない、引っ張らないことなどが秘訣で、全員80歳になるまでチームナックスを続けることが目標」と自らの立ち位置・チームナックス論について語った。
 後半からテーマ「生きることは食べること」に触れ、日本の食糧自給率が2017年に世界の最低クラスの38%まで落ち込んでしまい、農地面積は昔とさほど変わらずとも人口は倍増し、世界の飢餓国には及ばずも日本は〝プチ飢餓国〟になっているとし食の大切さを訴え、次代の子ども達が北海道の農家になりたいと希望するような夢ある国づくりをして行かなければならないと語っていた。