通信制通い介護士めざす 佐藤雫桜さん 特養富士見園で人気者

 今年5月から稚内市社会福祉事業団が運営するユニット型特養富士見園で働いている佐藤雫桜さん(15)は、通信制の高校に通いながら夢である介護士目指し仕事と勉学を両立させ奮闘している。
 佐藤さんは、同居する祖母の塩田京子さんが最初、デイサービスセンター潮見園に通うのを嫌がっていたが、通うにつれて祖母の楽しみとなり元気になっていく姿を見て「困っている人の力になり、お年寄りが笑顔で元気になれるようにしたい」と介護士を目指そうと決心した。
 今年3月、東中を卒業し、ユニット型特養でパートとして働くことが決まり、5月20日から介助員として週3回、シーツ交換、食器洗いなどの業務に携わり、休みには通信制高校のレポート作りなどに忙しい日々に送っている。
 幼い頃からおばあちゃん子で祖母が大好きだという佐藤さんは「最初は利用者のお年寄りとどのように関わればよいのか分かりませんでしたが、先輩たちに教わってからは楽しく仕事をすることが出来ています」と、この1カ月を振り返り、介護の仕事の魅力については「お年寄りと話すのが楽しく癒しになっています。〝明日も待っているよ〟の一言が頑張りと元気に繋がっています」と話していた。
 両親の後押しもあり安心して進路を選択できたと感謝する佐藤さんは「これからはもっと利用者の心に寄り添い相談されるような介護士になるよう頑張って行きます」と意気込みを示した。
 趣味は沢山食べること。休暇は勉学で忙しいが「お祭りが楽しみです」と笑顔で話し子どもらしい一面も見せていた。
 特養富士見園の濱塚施設長は「最年少の佐藤さんが一緒に働く職員やお年寄り皆んなを明るく笑顔にしてくれています。頑張って欲しい」と期待を寄せていた。