ヒマラヤトラノオ開花 北方植物園 高山植物、花咲く頃に

 百年記念塔下にある稚内市北方植物園で、ヒマラヤや礼文などに自生する高山植物が見頃を迎え、訪れた旅行者や市民の目を楽しませている。
 園内10カ所以上ある花壇に100種の高山植物や山野草が植栽され、ヒマラヤに自生する花を集めた花壇では今週から中国雲南省からヒマラヤにかけた地域に分布する高山植物で穂状の花が特徴的なヒマラヤトラノオが開花。ほかの花壇には高山の岩場に生える白い花が特徴のギンロバイ、アイヌが薬用に使用していたカラフトニンジンなど野草を見ることができる。
 今月後半に入ってからは日中の気温でも10度前後の寒い日が続いていたが、平年並みの気温に戻った26日以降から開花した花の数も増え、朝から気温が上昇した29日午前中、レンタカーやキャンピングカーで旅をしている旅行者が植物園に立ち寄り、貴重な花を観賞していた。
 植物園を管理している稚内山野草同好会は新たな花が咲く度にホームページで開花情報を発信。「参考にして見学を」とPRしている。