底曳きの歴史DVD 旧瀬戸邸 外国人向け対処が課題

 夏季開館中の旧瀬戸邸に、今季新たに底引き網漁などを詳しく解説したDVD視聴コーナーを設けられ、来邸者に好評を得ている。
 邸内を見る前や40分ほどの見学を終えたあと視聴してもらうためとして、ソファーを置いた休憩場所を兼ねたコーナーのテレビで元底引き網漁関係者の解説、200海里規制前のサハリンまで漁をしていた遠洋漁業での歴史などを伝えている。
 底引き網漁で栄えていた稚内の歴史、200海里前は今の副港市場前の岸壁は60隻以上の船が停泊していたことなどをDVDを興味ありげに見ていた旅行者は「稚内は底引き網漁があって発展したんですね」と話していた。
 市内の老人クラブが見学した時もDVDコーナーは好評でお年寄りたちは「賑わっていた昔を思い出すね」と昔を懐かしんでいた。
 6月に入ってからは個人旅行で稚内入りした道外からの観光客に加え、外国人旅行者も増えている。常勤スタッフは「展示物には日本語表示での説明文しかないので今後は外国人旅行者に対応したものを早急に用意できるよう市教委と相談して処置していきたい」としている。

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