時の話題 「北電の浅はかさ」

 株主総会の時期を迎え小社でも7月中旬に予定している。
 東電、北電など国内電力会社の総会で株主から提案された原発稼働中止がことごとく否決された。
 地震多発国の日本にあって東日本大震災での福島第一原発の破壊的状況を鑑みる時、日本にあって原発稼働は神を冒とくするような恥知らずの行いであり東京都民に対する電力供給を原発で賄おうとするのは浅はかで愚かなことだ。
 原発が幅を利かすフランスは大地震が発生しない国で、ドイツも原発を完全に終結させ再生可能エネルギーでの電力供給に舵を切り今に至っている。再生可能賦課金が月々1万円を超えるドイツにあって風力や太陽光など発電は欠かせないものであり、賦課金の高さに不満述べる国民がいるものの、地球温暖化を防止する上で自然再生エネルギーは欠かせない。
 原発も地球温暖化防止に寄与しているが、フランスやドイツと日本とでは地震発生頻度が格段に違う。地震国日本の原発推進は暴挙とも言えよう。
 北電では泊原発の対処策に数千億円を注いでいるので元を返さねばならないと経営陣は算盤を弾いている。
 日本海も太平洋側も火薬庫のようなものであり、今だもって原発稼働を推し進めようというのは正気の沙汰でなく、もし大地震が発生したら誰が責任を取るのか。東電でさえ政府支援を仰いでおり資金力が東電に比べれば脆弱な北電の末路は分かろうというものだ。
 食糧基地である北海道の将来が危うくなるような原発は即刻、中止するべきだ。