被災者に思い馳せる 能登半島地震 山本さんと安田さん コンサート
宗谷岬の天徳寺住職で中国楽器二胡奏者の山本大雲さん(55)とピアニストの安田光さん(29)=石川県金沢市在住=の2人が22日午後、副港市場ストリートピアノの前で能登半島地震・復興支援チャリティーコンサートを開き、演奏を通じて観客に支援を呼びかけた。
今年元日に発生した能登半島地震での犠牲者への供養、被災者への支援活動のため1月に現地に赴いた山本さんが、被災地に近い金沢はじめ全国各地で演奏活動をしている安田さんと被災地で出会った縁で今回のチャリティーコンサートを開くことになったもので、二人は50人以上の聴衆の前で被災地の早い復興と犠牲者への供養の思いを込め「ハナミズキ」や「ヒールザ・ワールド」、「もののけ姫」、「いのちの歌」など10曲余りを演奏した。
「翼をください」では二人の演奏に合わせて、会場の人達が一緒に歌い、被災者の気持ちに寄り添った。演奏中、集まった人達は義援金を募金箱に入れていた。
約1時間ほどの演奏を終え、安田さんは「被災地では以前の時のような生活に戻っていない人が多くいる。山本さんとの縁で稚内で演奏させて頂き、義援金に協力して頂き感謝しております」と、山本さんは「被災地では水道を使えない世帯の方は未だ沢山いて復旧が進んでいない。演奏を通じて稚内から支援の力が広がること願っております」と話していた。