自分の気持ちを言葉に 子育て交流会 玉城さん招き教育講演会
稚内市連合PTA、稚内市子育て推進協議会など主催の第37回子育て全市交流会、第66回稚内市連合PTA研究大会・子育て委員会研修会が21日、文化センターで開かれた。
いじめ、自殺、人権社会貢献などテーマに他者を受け入れることの難しさや違いを認め合う大切さなど多文化共生を学ぶ講演には、教職員や保護者ら250人が参加した。
工藤市長が「子どもたちの健やかな成長を願う皆さんがより連携を深め、子育て運動の輪が広がることを願っております」などと挨拶したあと、シンガーソングライターなどとして活躍する玉城ちはるさんが「命の参観日」と題し講話した。
玉城さんは中国、韓国、モロッコなどアジア地域の留学生を支援するホストマザーとして10年間で36人の多国籍の人と関わってきた経験から、自分の価値観による一方的な思い込みなどからすれ違いが生じるとし「日本人同士でもコミュニケーションを取ることは大変なこと。人によって価値観が違うので自分の気持ちを言葉にすることが大切です」などと話していた。
講演では、玉城さんが作詞した「ありがとうごめんなさい大好き」など数曲の歌唱を挟み、最後に「相談するということは生きる上で勉強と同じくらい大切。子どもたちの相談には答えを与えるのではなく、考えるサポートをしてあげて欲しい」と話していた。