週末雑感

 底冷えと言ったら何だが、北の端の肌寒さといったら身に応えてくる。若い頃なら未だしも年を取ると「何くそ」という負けじ魂も薄れてしまい体への負担が激しい。若い人は理解しがたいだろうが同年輩なら同じような境遇に呻吟するか。
 岸田総理の解散権は封じられ延び々々になる衆院総選挙を尻目に東京都知事選が20日告示され、7月7日の七夕決戦(投票)に向かい56人もの立候補者に。NHK党の策略に乗っかった面白半分の人が20人近く立候補届けを済ませたが、それを差し引いても30半ばの人達が出馬し首都は大騒ぎのようである。
 最終的には現職の小池百合子氏(71)と蓮舫氏(56)との戦いになるようだが、思うに小池氏の優位は変わらず審判の日を迎えそうである。
 地方選で負け続きの自民党は小池氏支持に回り失地回復をめざしているようだが、手練手管にたけた小池氏の手の平で躍っているようなもので太鼓持ちのような役回りで終わるのが必定か。
 織姫とひこ星の一年に一度の逢瀬を汚すような〝七夕決戦〟に振り回される都民の哀れを思う時、今更ながらだが「こんなんでいいのかな」と同情する。
 五月のハエのようにうるさい首都から数千㌔離れた北のてっぺんにある稚内で市議会が始まり議員の一般質問での質疑が行われているが、こちらはこちらで五月蠅くはないが、議員の勉強不足が目につく。大上段に構えず普段の体験を通し正直な意見交換すればいいが、〝先生〟にでもなったつもりで世直ししようというのは無理があり力不足だ。