社会基盤強靭化など 商工会議所、商工連合会 経済懇談会・要望会開く
稚内商工会議所、宗谷管内商工連合会による第54回宗谷商工経済懇談会並びに要望会は18日午後、サフィールホテル稚内で関係者90人余りが出席し開かれた。
来賓や管内首長らの出席者を前に、中田会頭は地域において慢性的な人材不足や原材料価格の高騰、2024年問題への対応などの課題に触れた上で「厳しい経営環境の中、企業の皆様にあっては懸命な経営努力により、雇用を守り、地域経済を支えて頂いていることに感謝申し上げます」とし、「商工会、商工会議所は、この変化の時代をしっかり受け止め、会員企業を伴走型で力強くサポートし持続可能な地域経済の発展に力を尽くす所存」などと述べ、続いて武部衆議(代理)、工藤市長らが挨拶した。
要望会では国に対し▽地震等の大規模災害に対する生産・社会基盤の強靭化▽エネルギー価格及び物価高騰に係る経済対策の強化促進▽国土強靭化の着実な促進▽道路整備の計画的な推進、地域の実情に応じた道路維持管理の実施及び道路予算の確保▽地域経済再生に向けた国の財政政策の促進▽北海道総合開発計画の促進▽国道40号の規格の高い道路と北海縦貫自動車道の整備促進▽稚内空港の冬期間就航率向上▽JR宗谷本線(名寄~稚内間)の路線維持と安定運行の促進など26項目を決めた。
道に対しては▽国土強靭化の着実な促進▽稚内空港の利用促進▽クサンル川総合流域防災事業の早期完了▽稚内の漁港の整備促進▽北海道総合開発計画の促進など。
これらの要望活動は7月下旬に札幌と東京で行われる。