ニシン稚魚 15万匹放流 天北2号埠頭先で 群来現象、成果か

 18日、天北2号埠頭でニシンの稚魚15万尾が放流された。
 ニシンの群来を願い市町村や漁協で構成される日本海北部ニシン栽培漁業推進委員会が平成10年から行っているもので、これまでに813万尾を放流している。前日17日には抜海漁港から15万尾を放流した。
 今年2月、管内で採取したニシンの卵を北海道栽培漁業振興公社羽幌事業所で中間飼育し体長6〜7㌢まで成長した稚魚を積んだトラックが午前11時頃に到着し、振興局職員や漁業者ら15人が手作業などで大海原に稚魚を放流していた。
 振興局水産課職員によると、日本海側でニシンの漁獲は増加傾向にあり、長年に亘る活動の成果を感じているとし「稚内では昨年数百㌔だった漁獲が今年はすでに6㌧まで伸びている。今後も右肩上がりで漁獲されることを願っております」と話していた。
 稚内では稚魚放流の成果があってか、今年まで6年連続し群来現象が見られている。