夢追いかけ滋賀から飼育員に 寒流水族館に勤務する増田さん

 ノシャップ寒流水族館の飼育員に採用され、5月から働いている滋賀県出身の増田憲治さん(44)は「一通りの仕事を覚え、アザラシの飼育など出来るようになりたい」と抱負を語った。
 増田さんは幼い頃、少年とシャチの友情を描いた「フリー・ウィリー」の映画に影響を受け、高校卒業後、飼育員など養成する学校に入学したものの、その学校が倒産。一度は夢を諦めスイミングの指導者、パン屋など経て前職の家電量販店では13年間勤務していた。
 昨年、三重県の鳥羽水族館に行った際、もう一度飼育員にチャレンジしたいと一念発起し、募集をしていた稚内寒流水族館に応募し採用された。
 夏の暑い日には気温が38度まで上昇する滋賀に比べ気温が一桁の5月に稚内に来た時には「寒さとシカの多さにびっくりしました」と話す。
 3週間ほどの業務を経て「今は熱帯魚など中心にエサやりをしていますが、集まってくる魚たちが可愛らしく癒しになっています」と振り返り、今後の目標については「命を預かっていることを自覚し、仕事を丁寧にこなしていけるようになりたい。先輩のようにアザラシショーで来館者を楽しませたい」と話していた。
 趣味は登山や写真撮影。「乗り物酔いがあるのでフェリーに乗船できるか分かりませんが利尻富士に登ってみたい」と話していた。

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