萩見、はまなすでも熊目撃 潮見小・中、東小・中、富岡幼休み

 12日夜、市街地で再びクマの目撃情報があった。萩見1のウエンナイ川河川敷で目撃され児童生徒らの登下校の安全を考え、東小、潮見が丘小、東中、潮見が丘中、富岡幼稚園が臨時休校・休園となった。
 13日朝には、はまなす1の国道238沿いでも目撃した―と110番通報があった。
 12日午後8時10分頃車で市道萩見1号通りを川方向へ進行中、何か動物らしきものがいるのを見付けた市民がハイビームで照らしたところ、道路に2頭のクマを目撃。通報を受けた稚内市鳥獣実施隊員のハンターが周辺を捜索したが、クマの姿や痕跡は見付からなかった。
 目撃場所は民家から3㍍ほど近い位置にあり、近所の80代男性は「クマの目撃と聞いてびっくりした。草むらを見たら動物が通った場所がある」と話していた。
 13日午前6時30分頃はまなす1の国道238号沿いでも目撃情報が寄せられ、自転車で潮見方面→はまなす方面に向かっていた男性が、歩道にいたクマ1頭を発見した。ハンターらが周辺を捜索し草むらに動物が歩いたような痕跡を見付けた。
 10日夜以降、市街地や東浦などで13日朝まで6件のクマの目撃情報があった。周辺をパトロールしていたハンターや市職員によると11日未明に南小グラウンドに出た個体と、12日夜にウエンナイ川近くに出没したクマは同一個体と見られ、「住宅街を歩いて萩見地区に出てきたとは考えにくい。川沿いを歩いて来たんだろう」としている。
 クマ目撃情報を受け富岡・はまなす、東地区活動拠点センターは休館、潮見公園、はまなす2広場は使用中止となった。
 市(農政課)はクマを引きつけないために生ごみなど野外に放置しない。ウォーキングやランニングなど、目撃場所付近での行動を控えるよう注意喚起している。