タイの旅行会社来市 HAP招待 風車、食などに関心寄せる

 北海道エアポート(HAP)が招待したタイの旅行会社社員が9日から稚内はじめ利尻、礼文島など視察。稚内の景勝地を巡った担当者2人は「夏の宗谷は食、景観など魅力的な場所」などと、今後の旅行商品造成に向け前向きな考えを示した。
 タイの首都バンコク~新千歳空港間の登場率向上の取り組みとして、HAPはタイで富裕層をターゲットにした旅行メニューを作る担当者2人を招いた。空路で9日午後、稚内入りした一行は宗谷岬や宗谷丘陵の白い道、稚内公園、ノシャップ岬などを回った。10、11の両日は利尻・礼文島、12日は名寄などを視察し14日に新千歳空港から帰国する。
 白い道では丘に立ち並ぶ風車に興味を示し、通訳を通じ「タイでも風車はありますが、日本の物は最先端の技術と聞きます。風車の下まで行けるツアーがあれば面白い」と話し、稚内公園を視察した際には市街地などを見渡せる景色を写真に撮り「北海道旅行は5~6泊前後で1人120~150万円の商品を計画している。タイの人が訪日する際には日本のてっぺんの宗谷岬に行きたいと思うはず」と話し、視察中は稚内でイクラ、利尻でウニを食べ「富裕層は北海道旅行での海産物を楽しみにしている」と話していた。
 南国で雪が降らないタイは北海道旅行を選ぶのに札幌の雪まつりシーズンやスキーができる冬に来ることが多かった。HAP観光開発部の担当者は「今回の視察旅行を今後に繋げていきたい」としている。