トイレ使えず不満の声 夕日が丘P 行政の不作為指摘

 夕陽の絶景スポット夕日が丘パーキングに多くの旅行者らが落陽を見に訪れているが、壊れて使用禁止のままのトイレが未だ修繕されておらず、利用者からは「観光スポットなのに修理せず、放置している管理者(稚内建設管理部)は観光振興という観点の意識が低いのでは」との声が出ている。
 今季は4月11日からパーキングのゲートが開放され、晴れた日の夕方には、多くの旅行者や市民が車などで立ち寄り、夕陽を見たり利尻山をバックに記念撮影を楽しんでいる。
 中には夕陽だけでなく今年9月に指定から50周年を迎える利尻礼文サロベツ国立公園のシンボルとなっている利尻山の色々な表情を撮る人もおり2~3時間滞在する人もいる。
 人気スポットなのに用を足せないようでは役に立たず直すのに時間がかかるとしたら、簡易トイレを置くなど措置する必要がある。
 夕日が丘パーキングは観光スポットの一つに紹介されているのに何もしないのは行政の不作為でありお粗末なのでないか」と憤りをあらわにしていた。
 自然ガイドの関係者は「夕日が丘Pは旅行者から人気があるスポット。それなのにトイレが壊れたまま使用できないのは稚内観光のイメージがマイナスになる」と話していた。
 本州ではこれから猛暑となる。避暑地として稚内には近年、キャンピングカーなどで旅行に訪れる人が増えており、北防波堤ドーム公園近くにキャンピングカーを駐車していた夫婦は「飲食店が流行る一つとしてトイレが綺麗な所の売上が上がると聞いたことがあります。夕日が丘パーキングには何度も夕日を見に行ったことがあり、トイレが使えないのは不便ですね」と話していた。