新庁舎進捗率14・8% 6月議会 市長が一般行政報告

 市議会6月定例会は10日開会。新型コロナワクチン助成などを盛り込んだ一般会計約1億17000万円などの議案が上程され、初日は工藤市長が新庁舎建設工事の進捗状況など一般行政報告した。
 新庁舎に関し昨年7月から進めていた掘削工事が10月に完了。冬をはさみ4月からコンクリートの打設工事を行い5月末の進捗率は14・8%。今月からは1階の躯体工事に着手し、これらを年内で完了させ、来年3月までに外装工事が完了する。9月からは躯体工事の完成したフロアから内装工事を進め、来年10月には供用開始を予定している。
 ゼロカーボンシティの象徴と位置付ける新庁舎は、再生可能エネルギーの活用を図り、今年10月からは庁舎の熱源として使用する地中熱設備のためのボーリング工事を進めていくーと述べた。
 市立稚内病院の医療体制について、今年4月に旭川医科大学から泌尿器科に9年ぶりに常勤医が配置され、医師の体制は昨年より1人増え42人になった。泌尿器科常勤医の配置により、市外(名寄、旭川、札幌)に紹介していた入院や手術の対応が可能となり、週2日だった外来診療が5日に拡大された。
 令和5年度の観光客入り込み客数は総数49万1300人と前年より9・5%の増加。宿泊客延数は5・6%増の35万1900人とした。
 今年度からユジノサハリンスク市にある北海道センター内に移転した稚内市サハリン事務所について「一日も早く、国際問題が解決し、私たちの交流にも平和が訪れ、事務所の活動が平常に戻ることを願っています」と述べた。