稚内信金通常総代会開催 純利益6億600万円 依然高い自己資本率
稚内信金は7日午後、第88回通常総代会を開き、第80期決算を報告した。
委任状含め出席した94人を前に、増田理事長は「協同組織金融機関としての責任を果たすため、その原資となる安定収益を確保すべく不断の努力を重ねて参ります。今年度の経営方針は意気軒高に目標完遂を目指す一年にしたい」などと挨拶した。
第80期(昨年4月1日〜今年3月末)決算は、経常収益51億2829万円(前年対比6・5%増)、経常利益5億8500万円(同26・54%減)、税引き後の当期純利益は6億600万円(同6・57%増)。信用コストは増加したものの、有価証券の利回り上昇や国債の売却益、退職金制度変更に伴う特別利益計上により純利益は増加した。
配当金を除き内部留保した結果、利益剰余金は525億円を超え、自己資本率は59・63%(同1・34㌽減)と微減したものの、国内基準の4%と比較すると依然として高い資本率を維持している。
2024年度の見通しとしては、信用コストの増加やマイナス金利政策解除後の金利動向などから厳しい決算が予想されるが、自己資本の厚みを拠り所に取引先の資金繰りや事業計画・相談など地域経済を支える責任をしっかりと果たしたいとしている。
新役員次の通り。
▽理事長 増田雅俊▽専務理事 田辺浩▽常務理事 大池一治▽常勤理事 志摩隆宏、小山内雄一、高津彰久、中井俊哉▽非常勤理事 中田伸也、渡邊克仁、髙田英行▽常勤監事 石川誠▽非常勤監事 小門史子、菊川康宏