週末雑感

 リラ冷えなら感傷に耽けロマンチストにでもなるが、ニシン曇りでは欲があり過ぎ興醒めしてしまう。20度近い予報あってもグズつくと気温は上がらず春物のコートが欠かせない。
 機船漁協のオオナゴ漁が冴えない。今月1日から解禁されるも10箱程度、あっても3㌧に足らずというのだから何のこっちゃと船主・船員ばかりか市場職員の嘆き節が聞こえてくる。
 夏魚だけにもうちょっと海水温が上がれば獲れるものと信じているが、「海のことなので判りません」(市場職員)と言うように魚の水揚げは自然界のことだけに答えはないものの、獲れるべきものが獲れないと当てが外れ〝一起こし万両〟を当て込む漁業者もショックが小さくない。
 オオナゴだけでなく今年もイカ漁が不振のよう。イカの町函館の市場では上場量が少ないので競り値が大幅に上伸し1パイ100円時代が懐かしいほど高騰に、これまた嘆き節が聞こえてくる。
 食料・日用品なら慣れっこだが、「海よ、お前もか」では絵にもならない。
 生きづらい世の中になったものだ。ドンパチ(戦争)が世界各所であり、国内では政治の迷走・停滞に目に余るものがあり、メーカーの食料品など値上げはこの時とばかり便乗も企図し毎月、判を押したように上がりっぱなしで、莫大な利益を出したばかりのトヨタなど自動車業界の破廉恥さにはただ口を開けるだけである。
 日本丸はこの先どうなるのか。と言いながら自らの尻にも火がつく有り様には涙するしかないのかね。