大沼でカヌー試乗会 SEAS コーヒーとのコラボも探る
6月上旬から大沼でスタートする今季のカヌーツアーを前に29日関係者を招いた試乗会が開かれた。事業を担う大沼バードハウス指定管理者のSEAS(シーモア運営会社)代表の木村亘さんは「貸し切り状態で時間を過ごすことができる大沼でのカヌーの魅力を高めていきたい」などと語った。
大沼バードハウスから車で5分ほど進むと風の影響を受けにくい水域があり、1時間半ほどかけて往復約2・5㌔のコースを楽しむことができるカヌー体験がスタートした昨年は道内外の観光客ら25組ほどが参加した。
2年目の今年は富士見地区で「さいほく珈琲」というブランド名でコーヒー豆を焙煎し販売している小玉道晃さんとカヌーとコーヒーのコラボツアーの可能性を探るため試乗会が開かれたもので、テストには木村さんの事業を手伝う斉藤嘉仁さん、ゲストハウスモシリパ女将の武重美亜さん、カヌー体験で外国人対応のため稚内市地域おこし協力隊員のジェイコブさんの5人が参加した。
カヌーをスタートしてから40分ほど進んだ所を折り返し、出発点に戻る途中で錨を下ろし、小玉さんがカヌーの上で予め焙煎していたコーヒー豆を使い、参加者に珈琲を振る舞った。鳥のさえずりだけが響き渡る空間に小玉さんは「コーヒーは味覚だけでなく、香りや回りの空気感など五感で楽しむことが大事。緑で囲まれた中で飲むコーヒーは最高に美味しく、贅沢な時間」と語っていた。
ニセコや千歳川など道内各地でカヌー体験の経験がある木村さんは「向こうのカヌーは参加者が多く、混雑している状況だが、大沼では参加者だけのプライベート空間を楽しめるのが魅力。鳥のさえずりと風の音しかない静かな川でカヌーに乗りながらゆっくりコーヒーを飲むのは最高でした。皆さんに最高の時間を提供できるよう色々考え、魅力を高めていきたい」と話していた。