時の話題 「電気自動車」

 過日開かれた南RC例会で稚内三菱自動車の蛯名社長が「世界の電気自動車(EV)の動向」と題しスピーチした。その話の一端を読者の皆さんに紹介させて戴く。
 国際エネルギー機関(IEA)によると、22年の世界の新車販売台数に占めるEVの割合は14%。20年4・2%、21年9%だったので、飛躍的に伸びている。国別のEV普及率はノルウェーが88%とトップで、以下アイスランド、スウェーデンフィンランドと北欧勢が上位を占め、中国は29%、米国7・7%、日本は3%と低い。
 中国はEV市場を席巻しており22年の販売台数は590万台。世界全体では1020万台なので60%を占めている。第2位市場はヨーロッパで、日本は10万2千台と世界全体の1%でしかない。
 EV普及には充電インフラの整備が課題となるが、日本国内では普通充電スタンド2万千カ所、急速8400カ所と、中国の合計176万カ所に比べいかに低いかが判ろう。
 他の国と比べ低いEV普及率も相俟って日本政府は35年までEV比率を100%にする目標を掲げているものの、言うは易く行うは難しでガソリン車は別にしトヨタはハイブリッド車を主力にしており、目標達成はかなり難しい状況にあるのではと拝察している。
 筆者自身、運転できてもあと10年もないので「次はEVだな」と期していたが、今般、換えた車をハイブリッドにしてしまった。稚内でEVに乗るには充電スタンドが少な過ぎる。インフラ整備がEV普及にとって必要不可欠だ。GSでの設置切に望むものです。