「稚内のランドマークに」 川西ウインドファーム 60余人参列し竣工式

 今年1月から運転を始めた川西ウインドファームの竣工式が21日現地で行われ、関係者60人余りが施設の安全稼働を祈願した。
 風力発電国内最大手ユーラスエナジーホールディングス(東京)の合同会社「道北風力」が、稚内の曙~豊富町開源間で2020年8月から建設し完成した川西ウインドファームは、1基当たり4300㌗時の発電量がある国内最大級の風車15基(6万4000㌗)が並び、1月15日から商業運転を開始している。
 北門神社の神職による神事終了後、出席者を前に、工藤市長の代理として来賓で出席した川野副市長は川西ウインドファームの発電量が稚内と豊富の世帯を合わせた2・5倍の4万7000世帯分に相当することに触れ「この地域の風力発電のポテンシャル(可能性)の高さを改めて実感しております。国内有数の再エネ基地として広く発信できるものと確信しており、稚内市として風力発電所はじめ地域資源を活かし新たな産業の創出、再生可能エネルギーの地産地消に繋げていきたい」と挨拶。ユーラスエナジーの諏訪部哲也社長が建設に関わった関係会社、地域住民に謝意を示し「国道40号線沿い南北に風車を配置している川西ウインドファームは今後、風の街稚内の新たなランドマークとして地域の方観光客の皆さんに親しまれる事を願っています」と述べた。
 22日は北豊富変電所や建設中の芦川ウインドファームなどで関係者を招いた道北地域プレスツアーがあった。
 23日には今年2月から商業運転を開始した樺岡ウインドファーム(4万2000㌗)で竣工式が開かれる。