プチガラク復活を 中頓別の中野商店 支援求めるCF始める

 今年2月の火災で店が全焼した中央3のスープカレー屋「プチGARAKU」を支援しようと、ガラクオーナーと親交がある中頓別で菓子販売や移動カレー屋などを行う中野商店の中野巧都代表(28)が、17日夜からプチガラク復活を目指しクラウドファンディング(CF)を始めた。「復活を望む声が多く聞かれ、友人として力になりたかった」と協力を呼びかけている。
 札幌出身。中頓別で地域おこし協力隊員として街の活動に関わり町で70年以上続き閉店した老舗菓子店「とらや屋」の後を引き継ぎ2017年に中野商店を開業した中野さんは稚内では相沢食糧百貨店を通じてプチガラクとコラボ商品をするなどし親交があった。
 6月末まで募集するCFの目標額は50万円。プチガラク復活のための食器など備品や設備費などのため、3000円~3万円の範囲で募り、金額に応じてプチガラクが営業再開した時、使用できる食事券などがリターン商品として届けられる。
 プチガラクのオーナー松尾篤行さんと仕事上だけでなく、プライベートでも仲が良い中野さんは「年々店が減りゆく最北端で地元に愛されてきたプチガラクと店主が、これからも長くお客さまと共に歩んでいくことを心から楽しみにしています。皆さんの協力をお願いします」と協力を求めている。
 ステーキハウスヴァン隣の空き店舗で7月上旬からの営業再開を目指す松尾さん(44)は「火事があった時は今まで感じた事のない虚脱感と絶望にうちひしがれました。スープカレーでお客さんに元気を与えたいと思っていた矢先、中野さんからとても有難い提案をして頂きました。やっと軌道にのりかけた地元の店とのコラボや新しい試み、楽しみをこれからも届けて行きたい。先ず店を構え、たくさん店に来て頂きたい。皆様の支援、心からお願いいたします」と話していた。
 17日午後6時から開始したCFは、翌18日午前8時過ぎ時点で、64人から支援があり目標額を上回る72万円に達している。
 支援は国内最大CFのサイト「CAMPFIRE」で募っておりSNSで拡散され、支援した人からは「プチガラクの復活お願いします」「営業再開をお願いします」などと大きな反響を呼んでいる。