大沼に未だハクチョウ 秋まで居座る可能性大

 渡り鳥の数が極端に減った大沼で、数日前からハクチョウ数羽が姿を見せ、優雅に沼で羽根を休めている。
 本州からの渡りのピークで4月中旬には3000羽まで増えたハクチョウだが、GWに入ってからはシベリアへの北帰行のため一気に数が減り、連休明けには1羽もいなかったものの、今週に入り何処から飛来したのか数羽がバードハウスから1㌔以上離れた対岸で羽根を休めている。
 対岸にいる時は距離が遠いため望遠鏡でしか見えないが、時折人の出入りが少ない時間帯に1羽だけハウス周辺に近付いている。晴れた16日、雨が降った17日朝も1羽が確認できた。
 札幌からの旅行者は「ハクチョウはいないと思っていたので、1羽だけでも見れてよかった」と野鳥観察を楽しんでいた。
 野鳥に詳しい人は「遠い距離でシベリアに向かうには風の影響を少しでも減らすためハクチョウは群れになって編隊飛行するが、単体では長い距離の飛行は難しく、沼に残っている数羽は秋まで大沼に居座る可能性が高いのではないか」と話していた。