時の話題 「時代、変わったね」

 以前は稚内にもメーカーの支店や営業所など出先が置かれていたものだが、経費節減により支店など廃止する企業が多くなった。その出先廃止に伴い、この広い北海道なのに集約された札幌から遠隔地に行かなくてはならなくなり気苦労が増している。
 札幌から稚内や根室釧路などへの出張がざらで、冬は死ぬ思いをしながら道内一円隈なく営業やメンテなどで車を運転しなければならないというのは人権を無視した話である。
 地元で就職し「休みがない」などは甘ちゃんの言動であり、酷い労働環境にある人達が少なからずいることを知るべきだ。
 いっぱしの人間になるには札幌、東京など地方に出ることが必要などとの処世訓あるもネットが飛躍的発展を遂げた現代にあって仮想とはいえ色々と見聞することは可能で、わざわざ札幌などに行き苦労することもあるまいなどと考えている人は親御さんばかりでなく当人の若者にもいるのは確かだ。
 他人の飯を食べ成長の糧にせねば―なんていうのは死語に近く、現代っ子は苦労しないで済むなら越したことはないとの考え方が主流を占めているようである。
 都会も田舎に居ても変わらぬ情報を有し、給与は少ないものの、安穏に暮らせたのなら越したことはないと考えるのが今の若者感である。
 筆者が若い頃には青雲の志持ち一旗上げてやろうとの野心満々の若者がおり、筆者もそのうちの一人だった。
 経済発展を遂げ、それなりの生活ができる社会になったとはいえ実態には格差がある。