カラス巣駆除、30件 攻撃的になるので注意

 市内民家にある庭先の木などにカラスが巣を作り、市(農政課)は「巣周辺にいるカラスは攻撃的になるため巣に近付かないでほしい」と注意を呼びかけている。
 市によると、市民から6月頃まで自宅の換気口や周辺の木々にカラスが作った巣を撤去してほしいとの相談があり、昨年は40件の巣を駆除。今年は4月以降、市民からの通報で既に30件の巣を撤去している。
 10日午後、緑地区で5㍍以上の高さがある木の最上部にあった巣を、市から依頼を受けた稚内市シルバー人材センターの担当者が梯子を使って専用の棒で撤去していた。
 繁殖期に入ったカラスは木の上などに作った巣で卵を産んだあと卵を守ろうと神経質になり、巣近くを歩く住民を襲うケースが過去に何度もあった。市の職員は刺激することないよう注意を呼びかけると共に、巣を作らせないよう枝切りするなどの対策を講じてほしいとしている。