日本総合診療学会で発表 飯田友の会会長と慶應大医学生
6月に静岡県浜松市で開催される第15回日本プライマリ・ケア(総合診療)連合学会学術大会で、稚内で医療などの課題を探る地域診断で訪れた慶應義塾医学生や宗谷友の会の飯田光会長らが共同でこれまでの取り組みの成果など発表する。
総合診療について「誰一人残さない持続可能なプライマリ・ヘルス・ケア」と題した大会では、様々なシンポジウムや教育公演が行われる。
今回、2022年に稚内で住民や医療関係者などから聴き取りを行い、課題を分析する地域診断を提言し現在は東京立川病院に勤務する村上太朗さんが「地域診断で学生と住民で考える将来〜てっぺんの街、稚内での事例から」と題した企画を大会に応募したところ採択された。
村上さんを中心に、その縁で翌年に稚内を訪れ地域診断を行った慶應義塾大学の医学部や看護医療学部学生、宗谷友の会の飯田会長慶應義塾大学医学部の春田淳志教授が、90分間の映像で地域診断の成果や課題、受け入れた稚内への影響などについて発表する。
稚内から唯一参加する飯田会長=写真=は「学生らが地域診断や発表を行ったことで稚内の良いところを再認識し、課題など含めて医療を身近に感じることが出来ました。医師人生のスタートを日本最北端からとの心意気で発表したい」と話していた。
今夏も慶應義塾大学から医学生ら10人以上が訪れる予定にある。