時の話題 「5月なのに」
もう5月である。爽やかな薫風が頬を撫でる季節となった。元日の能登半島地震から4カ月の時を経るも被災地の回復は儘ならぬようで、政治が国民を支えられず国の劣化が進む。
政治パーティー券の裏金問題が尾を引き自民党、野党とも罵り合い国会としての役割を果たしきれない。人生は各々の力で乗り越えていかないといけないはいえ地震など自然災害は別である。国が迅速に機動力を発揮しなければならないのに無策に近い現状には開いた口が塞がらない。
被災した場合の担当大臣は―と閣僚名簿を見ると復興大臣として土屋品子氏(71)がいるも同氏が被災地に張り付き指揮したという事実を寡聞にして知らない。
閣僚の順送り、とりわけ参議では役不足ということか。まずもって誠にレベルが低い。
兎に角、何事に対しても政治家の官僚任せは極みに達しており、のけぞるほど大臣椅子に座るも頭の中味はそれほどなく、精々、頭を垂れ眠るくらいしか能が無い。
井戸塀なくすような政治家はどこに行ったのか。口から出任せの考えを表明する一方、「政治にはカネがかかる」と言ってパーティー券キックバックなど裏金作りに血眼になる姿は滑稽でもある。そのような輩に政治を司るのは無理な話であり国民の怒りが現れたのが今回の衆院補選の結果なのだろう。
一流大学~官僚、そして政治家になるエリートコースでなく市井の人々の労苦を理解できる実ある政治家の登場を待ち望むも難しいようだね。日本の未来は暗いようだ。