あすからネコ譲渡会 利尻の安達さん 港5の民家で開催

 利尻島でネコの保護活動をする安達雅枝さんが、28日から港5の国道40号沿い民家で「ふれあい譲渡会」を開催する。稚内では初の試みで、安達さんは「不幸な猫を少しでも減らしたいと思い活動してます。可愛い猫ばかりなので是非、足を運んでほしい」とPRしている。
 島で民宿「びやころ荘」を営む安達さんは近くにある空き家を改修し5年以上前から島にいる野良猫などを保護する家「島猫りしり」を開設し、現在は飼い主を捜しながら57匹ほどの世話をしている。
 これまでに関わった猫は400匹以上になり、里親に受けいれてもらった猫は130匹を超える。初の稚内での譲渡会には、1歳~3歳までの黒やキジトラなど12匹を連れて行く。全て人慣れし避妊や去勢手術を終えており、ワクチン接種なども済ませている。
 手術費やエサ代など年間250万円以上を費やし猫を保護している安達さんは、猫を飼いたいけど高齢なことや今後の生活面を考え飼育を諦めている人たちに向け、サポート付き譲渡という独自の制度も設けている。何らかの事情で猫を飼うことができなくなった場合、島猫りしりが引き取り、新たな里親に繋げたり、面倒も見たりしている。
 5月5日まで開催する譲渡会では期間中、試しに猫を家で一時的に飼ってみるトライアルも行う予定で、安達さんは「少しでも猫達が幸せになれるよう活動しています。面倒を見て頂ける方がいましたら、よろしくお願いします」と協力を求めている。
 会場では活動支援として入場料1000円(小学生以下無料)をお願いする。猫の譲渡費は3万8000円になる。