新たな散策コース下見 武重夫妻 育みの里~童夢までの1.5㌔

 ゲストハウス・モシリパオーナーの武重謙(41)・美亜さん(38)夫妻が23日午後、稚内公園の裏山から少年自然の家までのハイキングコースを歩いた。今後、宿泊者へ稚内の楽しみ方を提供できるよう下見として歩き「初めて歩いて見て、ここだけにしかない絶景が広がり、楽しかった」と感想を語っていた。
 2019年からゲストハウスを経営している武重夫妻は今後、宿泊者へ稚内ならではの自然遊びを紹介したいとの思いから、稚内公園にある育みの里コースを歩いた。百年記念塔下から育みの里に入り、貯水池や利尻山が一望できる丘などを進んで自然の家裏にある〝たまらん坂〟を下る約1・5㌔のコースを1時間ほどかけ散策した。
 宗谷シーニックバイウェイルート運営代表者会議がこのほど開催した地域の取り組みを伝えるオンライン報告会に参加した武重謙さんは、宿泊施設は旅の案内役を担うコンシェルジュの役割を求められていることなどを強調していた。今回、下見した理由について宿泊者がチェックインし夕食までの3時間ほどの隙間時間に旅人から「何かしたい」と求められた時に、散策コースを紹介できないかなと思い夫婦で歩いたのである。
 今後はコースを紹介する方法などは検討中だが、歩く上での詳細な道筋を示すパンフレットの作成などを考えていると言う武重さんは「歩いたあとは、温泉童夢で疲れを癒しバスでゲストハウスに帰ってくるコースだと3時間のちょうどいい時間になる」と話していた。
 旅人が楽しめるコンテンツを用意することで「稚内での滞在時間が伸び、また稚内に来てもらえるようになったら嬉しい」と語り、一緒に歩いた妻の美亜さんは「10年以上前に世界一周旅行をしましたが、その時のワクワク感を思い出し楽しかた。何より利尻山が最高に綺麗でした」と笑顔で語っていた。