ニシン群来相次ぐ 17~18 日かけ 抜海、声問、西浜の前浜で

 声問と西浜の前浜で18日、ニシンが群れで押し寄せ、産卵で海が白く染まる〝群来〟が確認された。
 17日午後、抜海沿岸の群来情報が本紙に寄せられ、18日には声問2の前浜で、市街地方面に向かって沖合い500㍍、幅100㍍に亘って海面が乳白色に染まり、海面近くを泳ぐニシンを狙ってカモメが飛び回っていた。
 4月に入ってから刺し網でニシンが良く採れていたという声問地区の漁師は「去年もはまなす、声問で何度か群来を見た。今年の群来は去年より遅かった」と話していた。
 西浜地区では西稚内漁港周辺が乳白色となり、近くの漁師は「朝早くカモメが騒いでいた」と話していた。
 稚内では令和元年5月中旬、清浜で65年ぶりに群来が確認されて以降、声問や坂の下、ノシャップなどの前浜で見られるようになり、今年で6年連続しての群来確認になる。
 群来があったのを知人から聞いて西稚内漁港まで見に来たという70代男性は「海一面まっ白だった」と驚くとともに感動している様子だった。