「元気に帰って来てね」 富磯小でサケ稚魚2700匹放流

 16日、富磯小児童が校舎近くを流れる追久間内川でサケの稚魚2700匹を放流した。
 総合学習の一環として1988年から続いている取り組みで昨年12月、宗谷管内さけ・ます増殖事業協会中頓別ふ化場から譲り受けたサケの卵3000粒を児童たちが飼育した結果、2700匹が体長3㌢まで成長した。
 放流前のお別れ会では、内山校長らが挨拶したあと、児童たちが「生きて帰ってきてくれるのを待っています」などとサケに宛てた手紙や管内でサケが少なくなっていることから、環境にやさしい取り組みをしていくことが大切であるなどと学習の成果を発表した。
 追久間内川に移動した児童12人は名残惜しそうに「元気でね」とサケの稚魚を川に放流していた。
 6年生の熊谷瑠人君は「元気に無事で帰ってくることを願っています」と話していた。
 これまでに11万5600匹を放流している。