週末雑感
今週は概ね良い天気が続いたが、晴れると風強く体が飛ばされるほどの勢いがある。風力発電の適地の証明でもある。
今から40年以上前の話だが、転勤して来る人達は稚内での生活経験がある同僚から「背広のボタンが引きちぎれるほどの風が吹くので用心したらいい」と言われ赴任してきたという。他の土地から初めて来た人にとってびっくり仰天の凄まじさだったであろう。御同情申し上げる。
あれから40年。稚内は〝風車銀座〟と化し100基以上の風車が立ち並び、全国的にも自然再生エネルギーの街として名を挙げている。八代英太氏(故人タレントのち参議)の名口調で有名になった稚内ではあるが、そのテレビの中での事はからかい程度のレベルであったものの、最北の地を目指す観光客、とりわけ若者はでっかいリュックを担ぎ横歩きするように歩く姿から〝カニ族〟と呼ばれたものだった。
その頃は沖底漁船も40隻はあり、当時の浜森辰雄市長は人口10万人構想(当時は5万人台だったか)を打ち上げ飛ぶ鳥を落す勢いだったのを覚えている。
夕張など産炭地然り有ったモノが無くなれば廃れるのは世の習いであり船が無くなり魚が減り衰退の道を歩むことになるも、戦後、困窮を極めた猿払村のホタテが物語るよう宗谷漁協のホタテもドル箱と化し今の繁栄を築いているのは承知のとおりである。
風のマチ稚内。そのポイントに目を付けたのはグリーンファクトリー社の渡辺義範氏である。地域の繁栄は自らが手を出し掴まなくてはならない。