住宅でアライグマ捕獲 港地区 生息域拡大し注意
港地区の住宅で庭に仕掛けた箱ワナにアライグマが捕獲された。住人の70代男性は「街の中にアライグマがいるなんて、びっくりしました」と驚いていた。
今年2月下旬から庭に干していた魚の干し物が何らかの動物の食害に遭い、市役所に相談して箱ワナを設置したところ、エゾクロテンがワナに掛かかり、これまで20頭以上を捕獲。その後もワナを継続し設置していたところ、11日午後11時半頃庭から聞き慣れない鳴き声がしたのでワナを確認したところアライグマが掛かっていた。
住人は「今回もテンがワナに入ったと思ったが、アライグマでびっくりした。ワナ中でも威嚇し狂暴で怖かった」と話していた。12日午前、市(農政課)にアライグマを捕獲したことを連絡し担当者が引き取りに来た。
市によると、昨年4月~今年3月末までに448頭ものアライグマを捕獲。殆どは農村地帯の郡部で占められているが、市街地でも西浜10頭、潮見2頭、声問で1頭捕獲され、数は少ないとはいえ市街地にも生息域が拡大している。
アライグマは鋭い歯や爪を持ち、鉄製のワナを壊して逃げだすほど力が強く凶暴な動物のため、市は「目撃しても近づかず、見つけた場合は連絡してほしい」と呼びかけている。