ビリヤード同好会発足 平間さん 将来は店舗経営を計画

 市内会社員の平間裕司さん(64)が自宅を改装しビリヤード同好会「ビリヤード稚内」を発足させた。「愛好者のレベルアップと競技の普及に取り組んでいきたい」と張り切っている。
 昨年夏まで中央地区でビリヤード場を運営し同好会の代表を担ってきた70代の男性が練習場を閉めたことを受け、引き継ぐ形で平間さんが潮見地区にある自宅を改装し新たな会をスタートさせ、同好会メンバーに限りビリヤード台を開放している。
 1980年代にハリウッドスターのトム・クルーズなど出演でビリヤード映画「ハスラー2」が上映された際、日本ではビリヤードブームが到来し、稚内でも多い時で6店ものビリヤード場があった。当時、20代で競技を始めた平間さんは愛好歴40年余りでプロとアマチュアが競い合うオープン戦に10回以上も出場し経験豊富なプレーヤーだ。
 同好会は週末だけ活動し、遠くは中川町から通う人もいて市内の愛好者10人ほどで練習している。稚内でプレーする人は少ないビリヤードだが、札幌など都市部ではプレーする人が多く、今は生涯スポーツとして全国の高齢者など福祉施設でビリヤード台を設置する施設が増えてきている。
 数年先に仕事を引退後、ビリヤード場の経営を考えている平間さんは「戦略、判断、メンタルの力が強くなるビリヤードの楽しさを多くの人に知ってもらうよう今後も頑張っていきたい」と語り、5月のGWには札幌での大会出場を予定し「上位に入れるよう力を試したい」と話していた。