世界選手権で銅メダル パラ自転車 藤田選手 パリ五輪出場目前

 稚内出身のパラ自転車競技で活躍する藤田征樹選手(39)=藤建設所属=が20日~24日までブラジルで開かれたパラサイクリング世界選手権の15㌔スクラッチのトラックレースで3位の銅メダルに輝いた。2015年以来の世界選手権での表彰台に「良いパフォーマンスができました。残りのパリ予選をしっかり走れるよう頑張りたい」などと今夏のパリ・パラリンピックに向け、残る予選2戦を前に大きな弾みをつけた。
 MC3クラスの藤田選手は、15㌔スクラッチなど5種目に出場。200㍍フライングスタートでは日本新記録の11秒785で5位、3キロ個人パシュートでも日本新記録の3分34秒468で9位、スクラッチの3位など含め4種目の総合で順位をつけるオムニアムで4位と活躍した。
 世界選手権で3位という結果に「スクラッチは展開次第でチャンスはあると思っていましたが、メダルを獲れて嬉しい。大会を通じて良いパフォーマンスができ、大きな収穫でした」と振り返り、パリに向けて5月にあるロードワールドカップのベルギーとイタリアである予選2戦に向けて「この2戦がパリパラリンピック予選の関門になる。日本の出場枠を増やすために良い走りをしたい」となどと語った。
 稚内市民に対し「稚内の皆さん、会社の皆さんの声援のお陰で良いレースをすることができています。本当にありがとうございます。残りの予選をしっかり走れるよう頑張ります。引き続き声援を頂けますと幸いです」などと本紙の取材に応えていた。