最大160基の風車建設 ユーラス社 宗谷丘陵と上幌延地区で
風力発電事業国内最大手のユーラスエナジーホールディングスは稚内や猿払、豊富など道北地域で新規の陸上風力発電事業「宗谷管内風力発電事業」(仮称)を計画している。
稚内支店によると、通年での風況観測調査を実施し一定の風力が見込まれ、造成工事による周囲の影響が小さいことが予想される▽稚内~猿払~豊富の宗谷丘陵地区▽豊富~幌延の上幌延地区の2地区で最大100万㌗で1基当たり4000~7000㌗級風車で最大160基を建設する計画にある。
宗谷丘陵地区には最大130基、上幌延地区には最大30基程度を設置する計画で、風車設置を検討する上で▽居住宅や道路と風車の適切な距離の確保▽工事中、稼働後の生活環境への配慮▽希少動植物への影響▽林地や農地の使用是非▽景観資源への配慮などを計画を進めていくとしている。
計画案については21日午後7時から文化センターで稚内市民向け説明会を開催する。22日は猿払、23日は豊富と幌延で住民向けに同様の説明会を開く。
事業スケジュールは住民説明会、環境影響評価など様々な手続きをクリアし、新たな送電線の建設状況を踏まえながら最短で2029年、工事に着手する計画にある。
ユーラス社の加藤潤稚内支店長「環境配慮など住民の理解を得た上で計画を進めていきたい」としている。