先ず海員会館解体 商工会議所 南地区再開発検討委 市に要望

 稚内商工会議所は18日午後、稚内市に対し南地区再開発に向けて令和元年に閉鎖した稚内海員会館を早期に解体し跡地の有効活用や市民交流の場の整備を図ることなど4項目について要望した。
 南稚内駅を中心とする南地区は、JR南駅前の海員会館はじめ空き家や空き店舗などが多くなってきたことを踏まえ昨年3月に南地区に関する再開発調査検討特別委員会(本山哲司委員長)を設置した商工会議所では、今年2月までに委員会を8回開き、南地区の振興に向けた協議を重ねてきた結果、稚内市に対し▽イベント、コンベンションに対応する施設機能を有する市民交流の場の整備を図ること。整備に当たっては、民間事業者からの提案を募るなど様々な整備手法を検討すること▽民間投資促進を促すため、各種助成制度の創設・拡充ほか、施設建設に関しては近隣の環境に十分配慮しつつ各種規制緩和など必要な措置を講ずること▽南地区の現況調査を実施し、必要な土地・建物は先行取得すること。海員会館は早期に解体し跡地利用の具体化までは地域に開放するなど有効活用を図ること▽今後想定される市有施設の整備に当たっては、南地区への集約・移転を検討すること―の4項目を要望した。
 要望に当たって中田会頭は「繁華街や大型商業施設など都市機能施設が集積している南地区の将来を見据えた振興に早期、着手して頂きたい」などと挨拶、工藤市長は「街を発展させるため、この問題については取り組んでいきたい。皆さんの色々な知恵をお借りしたい」などと述べた。