多文化共生の橋頭堡 市議会特別委 新年度予算案のCIR

 市議会は12日、議案特別委員会を開き、271億3700万円を盛り込んだ一般会計など新年度予算案について審議した。
 新年度の新規事業としてベトナム人ら外国人実習生などの生活支援を行う国際交流員(CIR)を任用などする多文化共生事業について、横澤輝樹議員(市民クラブ)が事業内容などを質問。青木交流推進課長は事業内容に関しベトナム人国際交流員任用により、外国人の生活支援や予算とは別に道の事業を活用し日本語教室の立ち上げなどを行うと説明した。
 横澤議員からのベトナム人に特化するのではなく、多文化共生の在り方への質問に、田中企画総務部長は市内で暮らす外国人の多くはベトナム人であるとしたが、任用する国際交流員に関し「ベトナム語だけではなく、英語や日本語に堪能で全ての外国人に対応するようにしたい。先ずは事業主から要望の多い日本語や生活支援、稚内で暮らす上での日本の文化を国際交流員に教えて頂き、稚内で暮らしやすい環境作りに努めたい」と答えた。
 千葉一幸議員(志政会)の市民との関わり方の具体的な案への質問に、青木交流推進課長は先月2月にベトナム人による企画で旧正月のテトを祝う会が開かれ、市としても協力したことを説明し「今後は市民にも参加してもらいたい。ベトナムの方から地域のお祭りに参加したいという声もあり、参加しやすい環境作りなどに取り組んでいきたい」などと述べた。